CCIとは、現在の価格と過去の平均価格との差を数値化した指数です。
順張りと逆張りの両方に使え、値動きに対して反応が早いので、中級者にオススメ。
概要対象者:FX・株でCCIの手法を知りたいテクニカル分析の中級者
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- テクニカル指標CCIとは?(計算式)
- CCIの手法
FXや株のテクニカル指標CCIとは?
指標 | CCI(商品チャネル指数、Commodity Channel Index) |
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難易度 | 2.0 |
仕組み | 現在の価格と過去の平均価格との差を数値化 |
用途・手法 | 相場の方向性の判断 |
買いシグナル | レンジ相場で-100% |
売りシグナル | レンジ相場で+100% |
設定値(期間) | 14日 |
備考 | 相場の値動きに敏感に反応する性質をもつ。 |
CCIとは、一定期間の平均に対して価格がどれほど離れているかを表したテクニカル指標です。
名称の「商品」という文字からも見えるように商品先物市場で使われていましたが、有用性からFXや株でも使われています。
CCIの前提は、FXや商品の値動きには一定のサイクルがあるという考え方です。
季節的な循環変動があるとして、相場の周期を数値化した指標がCCIとなるわけです。
売られすぎや買われすぎという過熱感を数値化してビジュアル化でき、トレードに活かせるのではないか
CCIの計算式
CCIは、終値、高値、安値の間で平均をとった基準値(Typical Price)で計算されます。
TP = (高値 + 安値 + 終値)/ 3
そのため、相場の値動きに敏感に反応する性質をもちます。
CCI = (基準値と基準値の移動平均の差)/(基準値と基準値の移動平均の一定期間の差の平均偏差×0.015)
期間は基本的には14日が推奨されます。
0.015は、±100%に7〜8割機能するように調整するための魔法の数字です。(深く考えなくてOKです。)
一定期間の平均に対して価格がどれほど離れているかという説明を聞いて、移動平均乖離率に似ていますが、CCIは平均偏差を計算に含めているので、価格の振れ幅が反映されているのが特徴です。
一般的に、CCIは±100%に基準線が引かれますが、上限と下限はありません。
RSIやDMIなどを開発した「テクニカルの父」と呼ばれるワイルダー氏の影響です。
ワイルダー氏が14本のローソク足を一つの周期として多くの指標を開発したことで、世界中のトレーダーが14を指標の基本期間として使っています。
ワイルダー氏が開発したテクニカル指標と併用するときにロジックの整合性を保つためにCCIも14日で設定されることが多くなったのです。
テクニカル指標CCIの使い方とは?
CCIは、現在の価格と過去の平均価格との差を数値化したもので、トレンドを把握するのに使われます。
基本的な使い方の前にCCIの意味を改めて理解しましょう。
- CCI > 0(CCIがプラス)
- 現在の価格が平均価格を上回っていること
- CCI < 0 (CCIがマイナス)
- 現在の価格が平均価格を下回っていること
- CCI > +100%
- 買われすぎ(価格が平均価格を大きく上回っており、上昇トレンドが強い)
- CCI < -100%
- 売られすぎ(価格が平均価格を大きく下回っており、下落トレンドが強い)
CCIは値動きに対して繊細に反応する特徴があり、ダマシがかなり頻発します。
よく±100%のゾーンにCCIが入ったら、売り買いのシグナルという説明を見かけますが、トレンドが発生している可能性もあるので、教科書どおり利用すると損切りが多発します。
CCIのダイバージェンスを利用
CCIのダイバージェンスとは、価格とCCIの方向性が逆になっていることを指します。
- 価格:下落&CCI:上昇→強気のダイバージェンス(買シグナル)
- 価格:上昇&CCI:下落→弱気のダイバージェンス(売シグナル)
もちろん、100%の勝率ではありません。
ダイバージェンスは確度が高めですが、発生してもその通り動かないこともあるので注意しましょう。
テクニカル指標と組み合わせてCCIを利用
CCIを±100%で売買するのであればトレンドが発生していないかを、他のテクニカル指標で判断したうえで利用するのもおすすめです。
オススメはトレンドの発生を把握できるDMIと組み合わせて利用するといいでしょう。
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