与沢翼氏がFXのスキャルピングで数十億円稼いだエントリー判断として活用したことで有名なエリオット波動理論。

エリオット波動理論を活用すれば、今の価格がトレンドの始まりか、それともトレンドの終わりかを冷静に分析でき、利食いや利確を行い利益を出すのに効果的です。

概要対象者:FX・株でエリオット波動理論が使えない入門者

  • エリオット波動理論の基礎基本(定義・根拠・特徴)
  • エリオット波動理論のパターン(交代の法則・3ルール)
  • エリオット波動理論の使い方(始まりの見つけ方)
  • エリオット波動理論のオススメツール

FX・株で使える難しいエリオット波動論をわかりやすく解説

FX・株入門!エリオット波動理論の定義

エリオット波動理論とは、トレンドは5つの押し上げる動きと3つの調整する動きから成り立つというルールを理論化したものです。

現在相場がトレンドが始まりor終わりにあるのかを分析するのに活用できます。

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エリオット波動理論は、相場における現在地を把握するためのGPSみたいなもの

わかりやすいエリオット波動理論の根拠

エリオット波動の根拠は、FXや株の相場はジグザグに動くこと。

詳しく解説すると、人間の集団心理や経済的な需給サイクルが合わさることで、一定の規則性を持ってジグザグに動くこととされています。

上昇トレンドが発生していて便乗して買ったら、値段が下がった。

値段が下がったから早いタイミングで損切りしたら、今度は値段が上がった。

トレンドに便乗したはずなのに実際の相場では自分が株やFXトレードしている間だけ逆の方向に動いたという経験はありませんか?

思い当たる節がある人は、トレンドの終わりにトレードしてしまったのが要因。

ここまでの説明で、人によってはダウ理論と似ているとピンとくるかもしれません。

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ダウ理論を根拠として発展させた理論がエリオット波動なのです。

ダウ理論とともに現在のテクニカル分析の原典である、エリオット波動理論を学んでいきましょう。

エリオット波動理論における相場は?

エリオット波動理論では、相場は大きく分けてトレンド方向に動く推進波トレンドと反対方向に動く調整波(修正波)の2つのトレンドで構成されています

エリオット波動理論における相場

相場=推進波(トレンド方向)調整波(逆トレンド方向)

つまり、トレンドを推し進める推進インパルス勢いだけで実態に伴っていないためにトレンドと逆の動きをする調整ABCの2つによって相場は値動きしています。

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よく日経新聞で、「株式が調整に入っている」という内容を見かけますが、相場が調整波にあると言い換えられるでしょう。

さらに細かく分けると推進波は5つの波調整波は3つの波で構成されるパターンが多いです。

エリオット波動のパターン
推進波
  1. 第1波(推進波①):トレンドが切り替わる最初の動きで、底がためとして反発は小さい。判断が難しいため、お試し買いの段階。
    ※もし、第1波が長くなればトレンドが転換しない場合もあるので注意。
  2. 第2波(調整波②):第1波の上昇を調整する動き。完全に押し戻された場合にダブルボトムの形になる可能性がある。
  3. 第3波(推進波③):第2波の底が確認されて、トレーダーの中で安心感が広がり、本格的な上昇となる。上昇幅は長く強いものになる。
  4. 第4波(調整波④):第3波を調整する動きだが、第二波と逆の動きをする傾向にある。第2波が複雑な動きをした場合はシンプルな形を取る傾向にあり、逆に第2波がシンプルであれば複雑な動きを見せる
    ※第三波が大きく上昇したときにトライアングルが形成される傾向にある。
  5. 第5波(推進波⑤):高値不安が増しているので、上昇スピードや出来高がだんだん減ってくる。
    ※第3波が小さかったときは、大きくのびる傾向にある。
調整波
  1. 調整波A:利食いが目立つ最初の調整波。第4波の底がサポートラインになりやすい。
  2. 推進波B:調整波Aではまだトレンドが終わっていないとみて、押し目買いを行う動きが見られる。第5波の天井を超えればトレンドの継続となる可能性がある。
  3. 調整波C:推進波Bが高値を更新しなかったことで、市場に疑心暗鬼が広がるとトレンド転換が行われる可能性が高い。

推進波調整波に含まれる推進波①調整波②調整波A推進波B・・・と波は、更に小さな推進波調整波に分けるフラクタル構造になっています。

また、調整波中間波動ともよばれ、特定のチャートパターンをとりやすい特徴があります。

エリオット波動とフィボナッチの組み合わせ

エリオット波動の基本的なパターンについて説明しましたが、フィボナッチリトレースメントと組み合わせるとさらなる効果を発揮します。

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エリオット波動のパターンから時間軸(トレンドのどのあたりにあるか)の判断をし、フィボナッチリトレースメントで価格軸(どこまで動くか)を見極めることできるでしょう。

基本的な組み合わせ方としては、エリオット波動論におけるそれぞれの波の長さ、第何波なのかを把握するのにフィボナッチリトレースメント(とフィボナッチエクスパンション)を活用していきます。

推進波の黄金比率
  • 1波:基準
  • 2波:1波の61.8%
  • 3波:1波の161.8%or261.8%
  • 4波:3波の38.2%
  • 5波:3波の61.8%
調整波の黄金比率
  • a波:基準
  • b波:a波の61.8%
  • c波:a波の161.8%

難しいエリオット波動理論が、理解できるようになったのではないでしょうか?

エリオット波動の位置の把握に明確な指標ができることで、損失をへらすことにつながるでしょう。

エリオット波動カウントツールはTradingViewがオススメ

エリオット波動をカウントするチャートツールとしては、TradingViewがオススメです。

証券会社のツールでは十分なラベル付けができない場合が多く、後で見返した際にエリオット波動の第何波だったかを把握するのに再度カウントすることがよく起こります。

さらに、エリオット波動を実際に引いた後に値動きに応じて修正しようと思った際に必須である保存機能が不十分な場合も多いです。

MT4でも、描画したものをロックしたり、操作の取り消しができないのは物足りないと思う点でしょう。

一方で、TradingViewであれば、デメリットを解消したうえで5つのエリオット波動カウント専用ツールが備わっていることからもエリオット波動を利用してトレードしたいなら、TradingView一択となるでしょう。

TradingViewのエリオット波動カウントツールの種類

エリオット波動描画ツールを使うには、TradingViewのチャート画面で、左側のツールバーの上から6つめのパターンタブをクリックして使いたいものを選ぶだけ。

TradingViewの5つのエリオット波動描画ツール
  • エリオットインパルス波動(12345)
  • エリオットトライアングル波(ABCDE)
  • エリオットトリプルコンボ波動(WXYXZ)
  • エリオット波動修正波(ABC)
  • エリオット波動複合型(WXY)

基本的には、エリオットインパルス波動(12345)エリオット波動 修正波(ABC)を使います。

エリオットインパルス波動(12345)推進波を数える時に使い、エリオット波動 修正波(ABC)調整波を数える時に使います。

他の3つに関しては、より詳しく数えたいときに利用します。

エリオットトライアングル波(ABCDE)推進波①推進波③推進波⑤推進波Bの要素を数えるときに。

一方で、エリオット波動複合型(WXY)調整波②調整波④調整波A調整波Cの要素を数えるときに。

特にエリオットインパルス波動(12345)エリオット波動 修正波(ABC)を引くのに迷った際には小さく数えてみると引きやすいでしょう。

エリオット波動のカウント手法とコツ

エリオット波動を活用するにあたり、推進波調整波を数えることが一番重要な(そして難しい)ポイントになります。

エリオット波動理論が使えないで、嘘、オカルト、こじつけ、詐欺だと思う人は結局カウントに失敗しているのが原因です。

エリオット波動をトレードに活用していくには、実際の値動きや上位足との整合性などを意識するためにもチャートに波動を書き込んでいくという作業が必要になります。

エリオット波動をカウントするコツは、エリオット波動のルールとガイドラインを知ることです。

エリオット波動の3ルール

エリオット推進波には、3つのルールがあります。

エリオット波動の3ルール
エリオット推進波ルール1
調整波②推進波①の始まりに重ならない。
エリオット推進波ルール2
推進波③がメインの波。多くの場合で最も長く、少なくとも一番短い波にはならない。
エリオット推進波ルール3
調整波④推進波①と重ならない。

ルールに当てはまらないエリオット波動は、カウントに失敗しているので原則をしっかりと守りましょう。

エリオット波動のガイドライン

エリオット波動にはガイドラインがあり、ルールほど絶対性はないですが、波を数える精度が上がるので知っておきましょう。

エリオット波動の3ルール
エクステンション
推進波のどれかは伸びる傾向にある。
フェイラー(トランスケーション)
推進波3がエクステンションした場合は、推進波5が推進波3を超えないことがある。
交代の法則オルタネーション

一度現れたエリオット波動のパターンは連続して発生しない。

エリオット波動のエクステンション

例としまして、2020年12月のビットコインの価格はエリオット波動の推進波⑤、つまり最後の推進波がエクステンションしていました。だから、12月にビットコインを買うのは高値づかみの可能性が高かったのです。

エリオット波動理論の交代の法則

エリオット波動理論には、交代の法則という一度現れたエリオット波動のパターンは連続して発生しないという原則があります。

エリオット波動理論の交代の法則では、どんなパターンになるかまではわかりませんが、どのようなパターンにはならないかという消去法に効果を発揮するでしょう。

カウント方法①:エリオットインパルス波動(12345)を選択

TradingViewのチャート画面を開き、左のツールバーからエリオットインパルス波動(12345)を選択します。

カウント方法②:エリオット推進波の波をクリック

相場の安値高値を順番にクリックしてカウントしていきます。

エリオット波動1波の見つけ方

エリオット波動では始まりの1波が基準となるので一番重要です。

エリオット波動の始まりを見つけるコツ

エリオット推進波の3ルールを守らなければ、エリオット波動理論の始まりを間違えて、黄色の枠で囲った場所から3波としてカウントして、「使えない」ことにつながりかねません。

具体的には「ルール壱:調整波②推進波①の始まりに重ならない。」に違反しないように引きましょう。

更に「ルール弐:推進波③がメインの波。多くの場合で最も長く、少なくとも一番短い波にはならない。」ことも考慮すると、黄色の枠をクリックするのは原則に反していることが分かります。

カウント方法③:エリオット波動 修正波(ABC)を選択

推進波を見つけた次は、調整波を引きます。

エリオット波動 修正波(ABC)を左のツールバーから選択します

カウント方法④:エリオット調整波を数えていく

最後に調整波をトレンドの流れに合わせて引きます。

これで一つの波が終わり、次の波が始まります。

エリオット波動理論の使い方

エリオット波動論の使い方としては、推進波③で利益をとるのが基本になります

相場には「頭と尻尾はくれてやれ」という格言があります。

頭と尻尾はくれてやれ

大底(最安値)や天井(最高値)での儲け損ねた利益を必要なコストとすること。
大底買いや、天井売りを狙っていると、結局売買タイミングを逃してしまうことが多い。
底や天井をしっかり把握してトレードするのが勝つ秘訣とする格言。

エリオット波動を活用することで相場の頭(天井)と尻尾(底)を把握することができるので、高値掴みや安値掴みの可能性をギリギリまで下げることができます。

したがって、エリオット波動からエントリーするタイミングは第一波の押し目を狙いましょう。

エリオット波動は世界中のトレーダーにとっての基本中の基本、サッカーでいうドリブルのようなものです。エリオット波動に基づいて、トレードする投資家が相場の大多数をしめています。

使えないどころか、大抵のチャートではエリオット波動理論どおりに動きます。

エリオット波動が使えないときはこじつけない

実際の相場では、エリオット波動で上手く数えることができるパターンとできないパターンがあります

例えば、相場がもみ合いになり、どのような値動きになるかが不明瞭になることがあります。

エリオット波動理論に無理やりこじつけようとするのは、間違えた使い方。

理論どおりにいかないときは、世界中の投資家が不安になっているか、熱狂しているかなど、相場が荒れている可能性が高いです。

エリオット波動理論は、あくまでも相場予測の1パーツとして扱いましょう。

他のテクニカル分析指標と組み合わせて相場の状況を把握しながら活用することで、エリオット波動理論の価値は高まるはずです。