トレードで稼げるようになる近道は「検証」することです。

自転車を乗りこなすためには実際に乗ってみるのが大事なように、実践で学ぶ経験は非常に大切です。失敗を重ねるうちに私たちは無意識のうちに、乗りこなすためのコツを掴んでいます。

ただ、トレードでは私たちのお金を使う以上、無闇矢鱈に失敗を重ねてお金を全て失ってはもとも子もありません。トレードで負けたときは、マーケットに支払った授業料として、それなりの教訓を学びとりたいですよね。

大切となるのが「データとして、トレードを反省し検証する」作業です。行ったトレードが正しかったか、間違っていたのか、自分の負ける癖はどこからくるのかをしっかりと分析することにより改善することができます。。

トレードの検証を行う場合、やはり何らかの方法で記録を残す必要があります。そのため、昔から稼げるトレーダーの多くはトレード日記をとることを習慣としていました。

この記事ではTradingViewを活用した最新のトレード日記の記載方法を解説します。

トレード日記とは?

トレード日記とは、トレードでの失敗を記録したものです。

ディ・トレード』というトレードの世界的ベストセラー本では、トレードで成功する12の方法の一つとしてトレード日記をつけることを挙げています。

トレーダーの行動の中で最も価値のあるものの1つに、トレーディングにおける失敗を日誌に記録することが挙げられる。我々の生徒とニューズレターの購読者のほとんどは認識していることと思うが、適切に対処することができれば、失敗 (人生においてもマーケットにおいても)は一段の高みに至るための試金石になる。マーケットにおける失敗に関する詳細な記録を残すことは、自分が何者なのか 、どこに行こうとしているのかを知る手助けとなる。

実際に成功しているプロトレーダーのほとんどトレード日記をつけていると言っても過言ではありません。

トレード日記の内容

トレード日記に記載する内容は以下のような例があります

トレード日記の内容例
  1. 約定日
  2. トレード内容(銘柄・ポジション・取引量・約定値)
  3. ポジションをとった理由
  4. トレード戦略(損切り価格・目標価格)
  5. 売却日
  6. 売却価格
  7. 売却理由
  8. 損益結果
  9. トレード評価(成功・失敗理由)

上記以外でも思いついたことは、どんどんメモしても大丈夫です。

少し面倒に思うかもしれませんが、人間は自分の癖に気づきにくい生き物です。そもそもマーケットで勝つことは生来の人間の感情とかけ離れなければなりません。

トレード日記を後から見返すと自分だけの弱点を見つけ出せるはずです。弱点を導きだしたら、集中して弱点を克服していきましょう。

トレード日記の記録場所

ただ、日記を取るときに問題となるのが、その記録方法。

よく行われてきた方法は紙に記載するというものです。

好きなように線や図形を記載できるものの、不便さは拭えません。

最大の問題となるのが、チャートを残す大変さです。

そもそも自分の考えを記録して見返すことが目的なのに、チャートを描くのに時間をかけてしまっては本末転倒でしょう。

さらに後から見返す際に、検索ができないのでイチイチ見たい記録を探さなければなりません。

また、家のリビングなどに置き忘れると記録ができません。それどころか、万が一紛失した場合には努力の結晶が吹き飛びます。

手帳(紙媒体)に記載した場合
長所
  • レイアウトが自由。線や図形を好きなように記載可能。
短所
  • 実際のチャートを残すのには不向き
  • 検索機能がない
  • 必要な項目を探すのに時間がかかる
  • 常に持ち歩かないと出先で記録ができない。

これらを解決してくれるのがTradingViewのテキストノート機能。

具体的な使い方はあとで説明しますが、簡単に記録ができる優れもの。

検索機能はもちろんやチャートも残せるので、紙で記載した場合のデメリットをほとんど克服しています。

TradingViewをテキストノート活用して記載した場合
長所
  • 簡単にチャートを記載することが可能。
  • 複数時系列のチャートを記載することができる。
  • 銘柄ごとに管理できる
  • 紛失のリストが皆無
  • チャートがURLのため、見るのに一手間かかる。
  • 編集・閲覧にパソコンが必須。
短所
  • 慣れるまでに少し時間がかかる。

2019年時点ではチャートがURLのため、見るのに一手間かかったり、アプリからはノートを見ることができなかったりしましたが、機能アップデートが行われたことで両方とも解消しています。

つまり、スマホさえあれば、いつどこでもトレード日記を記載することができるように進化したのです。

機能自体は今後もアップデートされていくと思われるので使いやすさは年々良くなってくるでしょう。

せいぜいデメリットを上げるのであれば、最初の使い方はどうすればいいのかわからなくなることしか考えられませんが、本記事で使い方を解説しているのでTradingViewでトレード日記をつけてみることを試してみてください。

TradingViewでトレード日記を記載する方法

TradingViewを使えば、なんと4ステップでトレード日記がカンタンに記入できます。

  1. まずは、TradingViewのチャート画面で右クリックして、以下のウィンドウを開きましょう。
    そして「テキストノートを追加」をクリックします。
  2. 右下にテキストノートが開きますので、トレード日記を記載していきましょう。

    テンプレートを用意しておいたので、下記をコピー&ペーストしてご利用ください。(ブックマーク登録もおすすめです)

    トレード日記のテンプレート

    yyyy/mm/dd ロングorショート
    取引量:
    約定値:
    ポジションをとった理由:
    トレード戦略:
    ポジション解消日:
    解消価格:
    解消理由:
    損益結果:
    トレード評価(成功・失敗):

    上記のテンプレートでは、まずポジションを持った日、ポジション(ロングorショート)、損切りラインや利確ラインといったトレード戦略などを記録します。
    日付に関してはトレードスタイルに応じて、時刻をつけてみるのもよいでしょう。

  3. 描画など分析を終えてポジションを持ったら、その時のチャートの画像を残しましょう。
    やり方はカンタンで右下のカメラボタンを押すだけ。
  4. 最後に後日ポジションを解消した際に振り返りを記載すれば一回のトレード分の記録は完了です。
    その際には最低でも、ポジション解消(買った場合は売ったとき、売った場合は買ったとき)日付、解消価格、なぜ解消したのかの理由、評価損益額の結果、振り返り(成功or失敗の理由)

 

トレード日記を始めよう

トレードスキル向上に検証は必要不可欠な過程の一つです。

検証する方法の中でもトレード日記をとることは、現在の成功している専業トレーダーにとって当たり前に行われている習慣。

とはいえ、トレード日記を毎回つけることは、周りをみても9割のトレーダーが行っていないです。

大変であるというのが一つの理由ですが、TradingViewのテキストノートを活用することでトレード日記をつけるハードルは下がります。

まだ、トレード日記をつけていいない人はこの機会に始めてみましょう。

TradingViewを利用されていない場合、下記の記事を参考に無料で登録しましょう。