不動産投資で成功する為には、いい物件を選ぶことの他に、切っても切り離せないのが銀行の存在。

銀行から融資を受けることによって少ない自己資金からレバレッジをかけて物件を購入でき、スピード感を持った資産拡大には欠かせないものになります。

概要対象者:不動産投資で銀行開拓を検討している人

  • 不動産投資におすすめな銀行3つ
  • 不動産投資に銀行開拓のオススメ方法

不動産投資オススメ銀行1:スルガ銀行

スルガ銀行といえば、不動産投資をされている方はもちろん、されていない方も聞いたことのある方が多い名前ではないでしょうか。

スルガ銀行を有名にしたニュースといえば、2018年に発覚した「かぼちゃの馬車」事件です。

「かぼしゃの馬車」という女性専用シェアハウスへの融資において、スルガ銀行の行員がお客様の預金通帳の残高を不正に改ざんして融資を通すなどの行為が886件発覚し、金融庁から行政指導が入りました。

背景には、過度な売上ノルマが行員に課せられていた事などが考えられます。

池田社長

事件以降、スルガ銀行は顧客本位の業務体制へと立て直しを行い、2019年末よりアパートローンの融資業務を再開し、今また投資家の中では有力な銀行の一つになっています。

スルガ銀行の融資条件
対象年収 年収1000万円以上
自己資金 物件価格の1割以上
金利 2%台(属性によっては1%後半もある)
融資期間 RC・鉄骨は最長35年、軽量鉄骨・木造は最長30年

スルガ銀行のオススメな特徴としては、地銀の中において融資エリアが広いことが挙げられます。

通常、地銀というと支店エリアにお住まいの方が融資対象となりますが、スルガ銀行はお住まいのエリアは関係なく、一都三県(国道16号線以内)エリアなら融資が付きます。

もう一つのオススメする特徴としては、審査スピードが速いことが挙げられます。

地銀への審査を出すと平均2週間〜3週間はかかるところ、スルガ銀行なら数日で審査結果が返ってきます。

スピード勝負の物件には非常に強い銀行となります。

不動産投資オススメ銀行2:横浜銀行

横浜銀行は、総資産額は全国トップを長らく維持し続けているメガ地銀です。

神奈川県横浜市西区に本店を置き、東京、群馬、名古屋、大阪などにも支店を展開しています。

スルガ銀行と並び、不動産融資には積極的で、投資家の中では有望な銀行の一つです。

横浜銀行の融資条件
対象年収 年収1000万円以上(神奈川県内の支店なら年収700万円でも可能)
自己資金 物件価格の1割以上
金利 1%前半〜中盤
融資期間 RCは最大35年、鉄骨造は最大30年、木造は最大22年
対象エリア 神奈川県、東京23区(神奈川県もしくは東京都内にお住まいの方)

スルガ銀行と比べると審査スピードは2週間程度と瞬発力でやや劣りますが、支店が存在するエリアにお住まいの方にとっては、神奈川県内の物件を購入予定なら、融資条件の面でかなり有利な銀行です。

池田社長

金利も1%台とかなり優遇された金利になっていますので、神奈川県や東京23区で物件をお探しの方にとってはオススメの銀行でしょう。

不動産投資オススメ銀行3;楽天銀行

最後にご紹介するのは、ネット銀行大手として有名な楽天銀行です。

これまで例を挙げた地銀とはちょっと特徴が違ってきます。個人向けの不動産担保ローンで、資金使途は自由(事業性資金は不可)となってますので、借り換え利用やおまとめ利用など選択肢の幅が広がります。

 

楽天銀行の融資条件
対象年収 制限なし
所有不動産を担保とする(三親等以内のご家族の所有不動産も利用可能)
自己資金 制限なし
金利 0%後半〜
融資金額 100万円〜1億円未満
融資期間 1年〜25年または、完済時に満80歳となるまでの期間の短い方
審査期間 3週間〜1ヶ月
対象エリア 制限なし

個人としても馴染みのある有名な銀行だからこその安心感があり、ネット銀行らしく、金利の低さが魅力のローンとなってます。

池田社長

金利が低い反面、融資実行の際の事務手数料が融資金額の2.2%(税込)とやや高くなってますので、メリットとデメリットをしっかり理解した上で利用しましょう。

不動産投資の銀行開拓には不動産会社経由がオススメ

銀行からいかに良い条件でローンを組めるかどうかが、不動産投資の成否を分けると言っても過言ではありません。

個人の属性が高い方、もしくは金融資産がある方などはご自身で銀行開拓をされても良いでしょう。

個人の属性が高い方の条件
  • 年収が高い(1500万円以上)
  • 自己資金が豊富
  • 誰もが知る大手企業に勤めている

個人の属性が高い方は、物件情報を持ち込んで窓口で融資相談してみてください。

また、定期預金など金融資産がある方も、銀行開拓に向いてます。

少額では効果は薄いですが、数千万円など高額な預金をされてる方などは、すでにその銀行とおつきあいがあるわけですから、比較的有利な条件でローンを組んでくれます。

この条件にプラスして、ご自身で物件を選定し、その物件の収益性やキャッシュフローなどの事業計画書を作成して、銀行へ持ち込む必要があります。

銀行ごとに審査項目は違いますので、複数の銀行をリストアップして数を当たることも重要です。

個人で独自に銀行開拓をすることもできますが、個人の属性や金融資産の条件に加えて、事業計画書などとを作る時間も確保できる人はごく限られています。

  • 属性がそれほど良くない
  • 金融資産が多くない
  • 本業が忙しくて事業計画書などを作る時間がない

どれか一つでも当てはまる方は、銀行の開拓に関しては、提携ローンを使った方が良いです。

池田社長

現状、年収が最低でも700万以上ないと、なかなか個人での銀行開拓は難しくなるといえます。

定期預金などの前に、預金額が少ないと銀行評価は出にくい傾向にあります。

不動産会社の提携ローンを使うことで、金利面や融資期間などで有利になるケースは多いですし、そもそも提携ローンは不動産会社が主導で手続きを進めてくれるので、ご自身で銀行開拓されるよりはるかに時間と手間が省けます。

金利や融資期間など条件が良くなれば、不動産投資にとって大切なキャッシュフローが改善され、資金面で有利な賃貸経営につながっていきます。