リアルタイムのドル円為替レートのチャート


ドル円の100年の推移

最近、円安で話題になっているドル円ですが、100年の推移を振り返ってみましょう。

歴史
1871年 1ドル=1円(1両)から始まる。
1945年 第二次世界大戦が終わるまで円安が続く
1949年 1ドル=360円に設定される。
1971年 スミソニアン協定で1ドル=308円に。
1973年 固定相場制→変動相場制に移行
1980年 外為法改正で実需以外での為替取引が可能になり為替市場が急速に拡大
1985年 プラザ合意でドル安誘導政策でドル安円高が拡大。
円高と低金利政策で日本のバブル経済が拡大していく。
1991年 バブル崩壊で日本海外投資家が激減するも対アメリカ輸出は伸び続けたため、貿易黒字によるドル余剰が続き円高がさらに拡大。
1995年 1ドル=79円75線まで円高が拡大。
日本当局とアメリカと円高を食い止めることに合意
1997年 アジア通貨危機を発端に日本の大手銀行や証券会社の破綻
1998年 ロシア財政危機で1ドル=150円近くまで円高になるも危機が回避され円安傾向に
2003年 イラク戦争で円高を予想した世界中の投機筋が円を買ったため、円高に向かう。
日銀による大規模円売り介入により円安に。
2008年 リーマンショックによるサブプライムローン危機回避のためにアメリカは量的緩和第一弾を実施したことで、円高に
2011年 アメリカの量的緩和第二弾のうえにギリシャ問題が拡大したことで円高が更に進む
2013年 アベノミクスとして超低金利の金融政策の実施に日本の経常黒字の急減が重なり、円安に方向転換する
2015年 原油価格の低下などによる訪日客の増加により経常収支が黒字化し、円高トレンドに
2022年 アメリカが金融引き締めにかじをとったことで円安が急速に進む。

相場はその時の主役がだれかによって動きが変わります。

同じドル円の下落でも背景は異なるので注意しておきましょう。

1ドル=300円から79円の円高時代

今から50年前、1970年の1ドル=300円の時代から下降トレンド(円高)の長期トレンドの中にいました。

日本の貿易黒字もあって1995年に1ドル=80円を切るほど円高が進むと、日本とアメリカの当局が円高防止に合意してトレンドが転換します。

アジア通貨危機の発生もあり、1ドル=147円まで急激に円安が進んでいきました。

ロシア財政危機により一時的に円高に向かう場面もありましたが、危機が回避され円安傾向に戻ります。

リーマンショックによる円高時代

1995年からの円安時代は2008年のリーマンショックを機に終わります。

アメリカはサブプライムローン危機を回避するために、量的緩和や減税を行ったため再び円高の時代に向かいます。

一時的にアメリカ経済の回復が見られ、円安に戻るかとも思われていましたが、ギリシャ危機を発端とした欧州債務問題がアメリカ景気回復を遅らせ円高が続くことになります。

量的緩和の動きはアメリカがドル安を容認するものと捉えることができ、政治的にドル安の流れが当面つづきました。

アベノミクスからの円安時代

ドル円のレートは、安倍首相によるアベノミクスが発動したことで2013年にトレンドが円安に切り替わります。

大胆な決断ができないと思われていた日本の金融政策で、前代未聞と言われたマイナス金利政策や量的緩和政策を実施したことで、円安が急激に進みます。

訪日客が増えたことで一時的に円高に切り替わるも、2022年にFRBがゼロ金利政策を解除し利上げに方向転換したことで急激に円安が進んでいます。

このまま、アメリカが金緩引き締め、日本が金融緩和を続けていけば1ドル=150円になる可能性もゼロではないでしょう。

ドル円の特徴

ドル円の値動きの特徴

一般的に短中期的には、高金利通貨は低金利通貨に買われます。

ドル金利も円に対して比較的高い歴史が続いていますが、ある時点までジリジリ買われて調整で急落するという動きがドル円の特徴。

最終的にドルが円に対して安くなる現象が見られます。

金利差をを見込んでドル円を買っても時間がたてば為替差益が生じるのです。

ドル円の力学的特徴

為替相場は2つの国の通貨の綱引きの結果があらわれるのが原則ですが、ドル円では圧倒的にドルの影響が強く反映されます。

アメリカの経済指標は速報値が実績値との乖離がよくあるため、かなり反応します。

一方、最近んの日本の場合は、最近では日本の経済指標が発表されても動くことは、あまり見られません。

予想数値が実績値ほぼ同じであるためサプライズがないのと日本の国力衰退が原因でしょう。

日本が注目されるのは、日銀の市場介入の動きがみられるとき。

日本の金融当局は、過去に何度も大規模なドル買い円売り介入を行ってきただけに、要人発言の口先介入だけでも市場関心は強まります。

市場介入するときは、必ず事前に牽制発言が見られるので見逃さないようにしましょう。

ドル円と株式市場の関係

リーマンショックによってリスク度の高いNY市場が下落し、同時に為替市場ではリスク回避の動きから基軸通貨のドルが買われるという動きがみられました。

その後も同様の動きが見られるようになり、結果的にNY株価とドルの間に逆相関の構図ができあがりました。

アメリカ経済指標が予想以上に悪化を示せばFRBをさらなる量的緩和へと向かわせることになります。

そうなるとドルが全面的に売られやすくなります。

最近では欧州債務問題もNY株式市場に大きな影響を与えていました。

ヨーロッパの債務リスクは生きないだけでなく新興国をはじめ世界経済に大きな影を落とし始めていました。

リスクマネーが世界的に収縮し、株式市場からも資金流出が目立ちます。

ヨーロッパの危機が拡大し、世界の株式市場が下落に向かえばドルと円が更に買われるでしょう。

ドル円だけでいえば、安全通過としてドルと円が同時に買われるから、NY株価との連動が他の主要国通貨に比べて強く見られません。

リスク回避が強まれば、オージ円などの売りが強まるため、それらの通貨の動きも注意してみましょう。

ドル円の下落は円高主導からアメリカ量的緩和主導によるドル安主導の相場にかわりました。

ヨーロッパ債務問題の拡大がリスク回避によるクロス円の売りを誘い、円買いの動きが強まり、ドル円が最安値を更新するという動きに変わりました。

ドル円の攻略法

ドル円の攻略法はドル円を動かす要因を掴んでおくことです。

ドル円の歴史を見ても変動要因はその時々によって変わります。

ドル円の主な変動要因
  • 日米の金融政策
  • NY株式市場
  • 日本のドル買い介入

クロス円の動きに注目する

ドル円の動きを見るうえで重要ないくつかのポイントがあります。

クロス円の動きがドル円に大きく影響するということです。

世界経済の動向が安定すれば、リスク思考の高まりから資源国通貨や高金利通貨に資金

→金利やリスクの低い円は売られやすいため、ドル円買いに

だた、資源国通貨に対してはドル売りの動きも活発になるため、ドル売りと円売りの力関係を比べながら、判断しましょう。